2023年3月5日(第10号) | ||
聖日礼拝 | ||
第1礼拝司会 : | 熊谷 剛兄 | |
第2礼拝司会 : | 小澤雅信兄 | |
奏 楽 : | 風間美穂姉 | |
前奏 | ||
招詞* | 詩篇100篇1~5節 | |
賛美* | 539番 | |
祈り | ||
交読文 | ヨハネの福音書15章1~12節 | |
賛美* | 11番 | |
牧会祈祷牧師 | ||
賛美* | 262番 | |
聖書 | マルコの福音書6章14~29節 | |
説教 | 「洗礼者ヨハネとヘロデ」牧師 | |
献金 | 361番 | |
頌栄* | 541番 | |
祝祷*牧師 | ||
後奏 | ||
報告 | ||
(*の部分はご起立下さい。) |
「洗礼者ヨハネとヘロデ」
牧師 齊藤 耕
主イエスの名が知れ渡り、ガリラヤの領主ヘロデの耳にも入った。するとヘロデは当惑し、「私が首をはねた、あのヨハネがよみがえったのだ。」と言った。もちろん事実は違う。しかし、ヘロデの罪責感と恐れが、そう思わせていたのだろう。このヘロデは、ヘロデ大王の息子ヘロデ・アンテパスであるが、彼は自分の妻を追い出し、異母兄弟ピリポの妻ヘロディアを自分のものとしていた。それに対して、バプテスマのヨハネは、「あなたの兄弟の妻を自分のものにするのは、律法にかなっていない」と言い続けた。それは命がけの行為である。しかし、ヨハネは人を恐れず神を恐れ、真理を語り続けた。
ヨハネの言葉に恨みを抱いたのはヘロディアであった。殺したいとまで思い、できずにいた。それは、ヘロデがヨハネを正しい人と知り、牢獄にはつないでいたが保護していたからである。彼自身はヨハネの教えを聞いては、当惑しながらも喜んで耳を傾けていた。しかし、悔い改めることは無かった。
そんなある日、ヘロディアにとって良い機会が訪れた。ヘロデの誕生日に祝宴が設けられ、ヘロディアの娘が躍った。するとヘロデは、「何でも欲しいものを求めなさい。おまえにあげよう。」と言ったのである。この娘は、母にそそのかされて、バプテスマのヨハネの首を求めた。ヘロデは非常に心を痛めたが、列席者の手前もあり、自分が誓った通り、彼女の望むバプテスマのヨハネの首を与えたのである。