2025年5月11日(第19号) | ||
聖日礼拝 | ||
第1礼拝司会 : | 栗原仰基兄 | |
第2礼拝司会 : | 天野大樹兄 | |
奏 楽 : | 風間美穂姉 | |
前奏 | ||
招詞* | 詩篇100篇1~5節 | |
賛美* | 539番 | |
祈り | ||
使徒信条 | 週報をご参照ください | |
賛美* | 121番 | |
牧会祈祷牧師 | ||
賛美* | 310番 | |
聖書 | ルカの福音書24章25~27節 | |
説教 | 『主イエスに学ぶ魂の配慮4』 | |
― 魂の診断 ―坂野師 | ||
献金 | 139番 | |
頌栄* | 541番 | |
祝祷*牧師 | ||
報告 | ||
後奏 | ||
(*の部分はご起立下さい。) |
「主イエスに学ぶ魂の配慮4」
― 魂の診断 ―
協力牧師 坂野慧吉
5世紀にカッパドキアで活躍した三教父の一人、ナジアンゾスのグレゴリウスは、牧師の働きを「魂の医者」と記している。医者が患者の治療にあたって、大切にすることは、何が問題なのか、その根本的な原因は何かを「診断」することである。「魂の医者」である牧師にとっても「診断」は最重要なことの1つである。「牧師による診断」を記したポール・プルイザーは「診断とは識別することであり、それは物事をあるがままに把握し、適切な処置をすることである」と述べている。
主イエスは、エマオに向かう二人の弟子たちに、適切な質問をし、彼らの答えを聞きながら、その問題の根本にある原因をはっきりと把握し、それを指摘した。二人にとっては、「何からの救い」なのかが、根本的な問題であった。彼らはその当時のユダヤ人と同じように、イエスを「預言者」と信じ、イスラエルの救いはローマ帝国からの政治的な「解放」であると信じていたのである。
彼らは主イエスが十字架と復活によって、成し遂げた「罪の赦し」「神との和解」「聖霊を受ける」「神の子とされる」という、預言者が語った「すべて」を信じ、受け入れていなかった。主イエスは、「キリストは必ずそのように苦しみを受け、それからその栄光に入るはずだったのではありませんか。」と二人の弟子たちの根本的な問題を診断して指摘した。そして、旧約聖書全体から、「ご自分について」書かれてあることを説き明かされたのである。